Microsoft Edgeのキャッシュクリアについて、初心者向けに解説します。
- Edgeの動作が重い
- Edgeでウェブページがきちんと表示されない
- Edgeでウェブページを開くと情報が古い気がする
上記のような不具合は、キャッシュを削除することで解決するかもしれません。
この記事ではWindows利用者向けに、Edgeブラウザのキャッシュクリアのやり方や、キャッシュを削除するメリット、注意点などについて紹介します。
キャッシュをクリアする前に知っておきたいこと
Microsoft Edgeの動きが重くなったり、ウェブページが正しく表示されなかったりすると、「キャッシュをクリアする」という対処法がよく使われます。
確かにキャッシュ削除は便利ですが、むやみに消してしまうと思わぬ不具合が生じることがあります。
まずは、以下の基本的な知識を身につけてからキャッシュクリアを実行することをオススメします。
- キャッシュとは何か
- Edgeの不具合とキャッシュとの関係
- キャッシュクリアの効果と注意点
キャッシュとは何か
キャッシュとは、一度表示したウェブページの情報を、パソコンの中に一時的に保存しておく仕組みのことです。
よく見るサイトの画像や文章が保存されることで、次に開くときにページの表示が素早くなるというメリットがあります。
表示速度が上がる理由は、ページを表示するたびに全ての情報をダウンロードする必要がなくなるためです。
Edgeの不具合とキャッシュとの関係
Microsoft Edgeで
- ページの表示が崩れる
- ボタンが押せない
- 最新の情報が出てこない
といったトラブルが起きたとき、その原因がキャッシュであることがよくあります。
古いキャッシュが残っていると、サイトの更新内容がうまく反映されなかったり、動作に支障が出たりするためです。
とくにウェブサイトを頻繁に閲覧している場合は、キャッシュがどんどんたまっていき、不具合が起こる可能性も高くなります。
「Edgeの調子がおかしい」と感じたときは、キャッシュのたまり過ぎを疑ってみるといいかもしれません。
キャッシュクリアの効果と注意点
Edgeのキャッシュをクリアすると、
- 表示の不具合が直る
- 最新の情報が表示される
- パソコンやブラウザの動作が軽くなる
- パソコンの保存容量を少しだけ空けられる
といった効果が期待できます。
ただし、キャッシュを削除することによって、
- 一時的にページの表示が遅くなる
- 表示の見た目がガラッと変わる場合がある
- 必ずしも全ての不具合が直るわけではない
という点には注意してください。
また、キャッシュと同時に「Cookie」のデータも削除してしまうと、ログイン状態が解除されたり、ウェブサイトの再設定が必要になる場合があることも知っておきましょう。
ここからは、Microsoft Edgeのキャッシュをクリアする手順について、図解で説明します。
まずは、初心者向けの簡単な方法として、ショートカットキーでキャッシュを削除するやり方を紹介します。
ショートカットキーでEdgeのキャッシュを削除する手順
以下の手順で、ショートカットキーによるキャッシュクリアをすることができます。
Edgeを起動した状態で次のショートカットキーを押すと、「閲覧データを削除する」ダイアログが表示されます。
Ctrl + Shift + Delete
プルダウン「時間の範囲」をクリックして、キャッシュを削除する期間を選択します。

不具合解消が目的でキャッシュを削除する場合は「すべての期間」の選択をおすすめします。なぜなら、不具合の原因がいつ頃のキャッシュなのかわからないことが多いためです。
以下の画面でキャッシュされた画像とファイルにチェックが入っていることを確認します。

ここで「Cookie およびその他のサイト データ」にチェックを入れたままだと、ログイン状態が解除されたり、ウェブサイトの再設定が必要になる場合があるので注意してください。
以下の画面で今すぐクリアボタンをクリックすると、指定した期間内のキャッシュ等が削除されます。

Edgeの設定画面でキャッシュを削除する手順
「閲覧データを削除する」ダイアログは、Edgeの設定画面から開くこともできます。

Edgeブラウザの画面右上…>設定の順にクリックして、設定画面を開きます。

画面左側のプライバシー、検索、サービスをクリックします。

以下の画面で、閲覧データをクリアボタンをクリックします。

すると、「閲覧データを削除する」ダイアログが開きます。この後の手順は、ショートカットキーでEdgeのキャッシュを削除する手順のSTEP2以降を参考にしてください。
Edgeのキャッシュを自動で削除するための設定
次の手順で設定変更すると、Edgeブラウザを閉じるたびに自動でキャッシュクリアをすることができるようになります。
Edgeブラウザの画面右上…>設定の順にクリックして、設定画面を開きます。

画面左側のプライバシー、検索、サービスをクリックします。

以下の画面で、閉じるときに閲覧データをクリアするボタンをクリックします。

以下の画面でキャッシュされた画像とファイル右側のスイッチをオンにすると、Edgeブラウザを閉じるたびに自動でキャッシュが削除されます。

まとめ
キャッシュは、一度表示したウェブページの情報を一時的に保存しておく仕組みです。よく見るサイトを再び開くときに、素早く表示できるメリットがあります。
しかし、古いキャッシュがたまり過ぎると、不具合の原因ともなってしまいます。
キャッシュクリアによって期待できる効果は、次のとおりです。
- 表示の不具合が直る
- 最新の情報が表示される
- パソコンやブラウザの動作が軽くなる
- パソコンの保存容量を少しだけ空けられる
キャッシュをクリアするときの注意点は、次のとおりです。
- 一時的にページの表示が遅くなる
- 表示の見た目がガラッと変わる場合がある
- 必ずしも全ての不具合が直るわけではない
以下の手順で、Edgeのキャッシュを削除できます。
- ショートカットキー Ctrl + Shift + Delete を押す
- キャッシュを削除する期間を選択する(「すべての期間」がおすすめ)
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 「今すぐクリア」ボタンをクリックする
以下の設定で、Edgeを閉じるたびに自動でキャッシュを削除することもできます。
- Edgeの「設定」画面を開く
- 「プライバシー、検索、サービス」を選択する
- 「閉じるときに閲覧データをクリアする」ボタンをクリックする
- 「キャッシュされた画像とファイル」をオンにする
Edgeの動作が重くなったり、表示がおかしくなったときは、まずキャッシュクリアをお試しください。